白昼の散歩者

たまたま銀座での打ち合わせから、青山での打ち合わせまで、3時間もの空白ができてしまった。
そこで銀座から日比谷公園霞ヶ関、溜池、六本木、麻布、青山まで散歩と洒落込んだ。
実のところ仕事ではかなり追い込まれていたから、
メモを片手に時々立ち止まっては思いついたことを書きながらである。
こういうコースを散歩するのは初めてである。
かつて若い頃は、原宿から新宿を抜けて江古田までという深夜の、
つまり飲み終えてからの、終電後の、タクシー代節約の、
散歩と言うには優雅さに欠ける歩け歩け大会というのをよくやったものだが。
50歳を超えて、運動超不足の身体には少々無理があるけれど、
この距離をゆっくり3時間をかけて歩くと、
なにか非常によいことをしたかのような、満足感が残った。(2005.09.28)